99,12,30

  純正ワイコン(WC-E24)用のフード

 純正のテレコンは62mm径のフードが使えますが、ワイコンはネジ込めるような溝は殆ど無く、フードをネジ込めません。ワイコン用のオプションとしても用意されていないことから、Nikonとしてはフードの必要性を感じていなかったのかもしれません。しかし、実際にワイコンを使っていると意外と欲しくなるもので、純正ワイコンに使えるフードまたは代替品をヨドバシカメラのカメラアクセサリのコーナーで漁っていたら、良いアイテムを発見しました。
 hama社製角形フード(49mm径)、ヨドバシカメラ町田店で1,680円(税別)で入手しました。造り自体はプラスチックで、フード本体とカバーが付いてきます。

 

 ワイコンへの固定は左図に表示されているレバーによりワイコンを締めつける形で固定します。プラスチックの弾性を利用したシンプルといえばシンプルですし、チープといえばチープな方法です。
 

E950(ワイコン装着時)の装着するとこんな感じになります(左図)。フタをすることこうなります(右図)。
 
 ここまでだと中々良さそうなのですが、ひとつ大きな問題として、レンズへの固定が少し緩いため、手で簡単にフードが回ってしまいます。
 肝心な時にフード傾いていたためケラレてしまうというのも情けない話なので、フードの固定部分にコルクシートを両面テープで貼り付け、固定力を向上させます。長辺部はレンズ固定用、短辺部はフードのがたつきを抑えます。
 コルクシートは画材屋へ行けば入手可能ですが、このためだけに購入するのはちょっともったいないので、ビニールテープや厚紙を代用してもいいとおもいます。ただし、経年変化には注意してください(ビニールテープの材質変化、粘着剤等)。なお、厚みは0.3〜0.5mm以下に抑えないとワイコンがはめにくくなります。
 
 フードを水平に装着した状態での撮影サンプル(ワイド端)です。
 フードによるケラレ等は発生していません。
 

 フードを直角に装着した状態での撮影サンプル(ワイド端)です。
 フードによって、左右に帯状のケラレが発生しています。


99,12,29

  マルミの28mmフィルタ

 既に発売されてから久しいので、所有者も多いと思いますが、マルミから28mm径のフィルタ(PLとサーキュラ)があります。当初はビデオ用('99/11/12の写真参照)と銘を打っていましたが、現在ではCOOLPIX用で出されています。
 このPLをマウントすると、28-37mmのステップアップとPLというゴツイ組み合せから解放されますし、ワイド端での光学ファインダへの被りもありません。カメラケースの出し入れにもスムーズに行えますし、オプションレンズをマウントする際にPL(ステップも込み)を外す必要もありません。

 しかし、現実はそう甘くはありません(^^;)。

 このPLを挿んで、ワイコンを使うと以下のような悪夢がもれなく付いてきます(写真をクリックするとオリジナルが表示されます)。
 多少は蹴られるかなぁとは思いましたが、画質の劣化は予想以上に酷く実用レベルではありません。フィルタの効果として利用するなら有効ではありますが、私はこんな効果はいりません…(^^;)。
 残念ながら、E950の光学系には純正構成の中に異分子(28mmPL)を加える余裕はなさそうです。

  

□サンプル1
ワイド端でのサンプルです。写真の四隅が蹴られてますし、暗く、劣化しています。
  

□サンプル2
写真の四隅が流れるように劣化しています。

 ちなみに予想通りというべきか(^^;)、テレコンではピントが合いづらいことと、ピン甘になる傾向があるようです。


▲今は新しいパッケージで出てます


▲口径がぴったりなのと背が低いので
 違和感はありません


▲口径もさることながら、ステップアッ
 プとの組み合せなので、背がマルミの
 倍ほどあります

 個人的な結論ですが、オプションレンズの使用を前提としない場合は非常に良いアイテムだと思います。E950用と銘を打っているだけのことはあります。しかしながら、オプションレンズを使用することを前提としている場合は、28-37mmステップ+PLという構成での使用と変わらなくなります。画質劣化を容認できるならば、マウントしたままでもいいですが、普通はPLをレンズ部から外さなければならないわけで、この場合は、28-37mmステップ+PLという構成の方が扱いは楽です。
 過去に28-37mmステップアップ+PL+37-52mmステップアップ+52-55mmステップアップにC-1400L用ワイコンという構成での評価をしていますが、今回よりははるかに良い状態で撮影できてます(光学系の余裕による勝利か?)。



99,12,22

  Nikon ファーム ver.1.3リリース

 E950のファームがver.1.3にアップデートされました。さすがに、ver.1.2の露出固定のバグは致命的でしたが、バグフィックスとはいえ、良く年内にリリースされたものです(^^)。COOLPIXシリーズのコマーシャルも放映され、Nikonもようやく本腰を入れ始めたと思っていいでしょう(と、信じたいです(^^;))。
 さて、添付ドキュメントや他のWebサイトでの報告を見た限り、今回の改善点は露出固定周りのバグフィックスだけのようです。レンズ位置の保持やワイド端での起動指定等の改善はする気がないようです。
 露出固定を利用しない方は、今回のアップデートを見送っても問題ないでしょう。
 なお、ver.1.2のバグを掲載時('99/11/22)に「今回のアップデートは次のアップデートまでの繋ぎ的な感じがしますので、ver.1.1の方は無理にアップデートしなくても良いかも…。」と書きましたが、ver.1.2で追加された自動増感モードは暗い所では非常に効果的でした(同追加機能であるマルチオートホワイトバランスより便利!)。ここに謹んで訂正させていただきます。


 mon さんの「CLUB E950」のページにて、接続ケーブルを使わず、CFを利用したアップデート方法が公開されております。この方法なら、接続ケーブルを持っていない方でも、わざわざサービスセンタまで足を運んでアップデートしなくて済みます。ただし、この方法はNikonの公式なアップデート方法ではありませんし、アップデートに失敗して起動しなくなった場合、Nikonがまともに対応してくれるかどうかは不明です(※)。試される方はあくまでも自己責任で行ってください。

(※)失敗して持ち込む場合は、正直に言いましょうね。変なウソを言うと、折角、ユーザ側でアップデート出来るサービスが無くなりかねません。






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